2019年千葉県での台風被害に対する
家屋補修の支援事業(千葉県受託事業)
活動報告レポート

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事業報告書はこちら(詳細版)

謹告

このたびの台風15号および19号により被災されたみなさま、ならびにそのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げると共に、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

本ページについて

2019年台風15号および台風19号により、屋根損傷被害に遭われた方向けの支援サイトとして千葉県より委託を受け、ブルーシート展張対応窓口として設置されたWebサイトです。

2019年12月27日をもって、受付分のブルーシート展張を終了しましたので、当ページにて支援活動の報告をさせていただきます。

プロジェクトの概要

2019年10月15日より台風15号および19号により屋根が損壊した県内被災者向けに、建設工事マッチングプラットフォーム「CraftBank(旧SUSTINA)」を運営するユニオンテック株式会社が受付窓口を設置。

CraftBank会員の中から、希望者との契約主体となる施工管理会社、実施工を担う専門工事会社を募集し、応急防水施工(ブルーシートの展張)を実施しました。

台風15号および19号の強風によって、千葉県内では6万件以上の住宅が損傷し、その大半が屋根損壊を伴うものでした。

台風通過の直後から、ブルーシートを用いた応急施工が一般のボランティアや自衛隊を中心に展開されましたが、高所での作業は危険が伴い、転落事故等の二次災害が報道されていました。

そんな中、千葉県からの要請で応急防水施工(ブルーシートの展張)による家屋補修の支援として展張対応窓口を開設するに至りました。

活動の詳細につきましては、事業報告書へのリンクが本ページ上部にございますので、そちらをご覧ください。

プロジェクトの概要図

Activities Report

2019/10/15 〜 2019/12/27

TOPIC 01

全国から集まった職人の数80職人のアイコン

※現地調査の担当者を含みます

県別職人数の図

findings

全国15,000社のCraftBank会員から、本プロジェクトの趣旨に賛同した優良会員80人が千葉県に駆けつけた。

工事会社の審査にあたり、施工(管理)能力が高いと判断した工事会社については、遠方でも協力を依頼し、北は北海道から南は大阪まで広範囲に渡る工事会社が参画。

TOPIC 02

展張工事ニーズの25%を施工屋根工事のアイコン

ステータス別件数の図

findings

当初想定よりも多くの申し込みがあったが、現地調査は1日あたり10件以上を施工管理会社が臨機応変に対応。

施工については、依頼者との丁寧なコミュニケーションを重視し、金額や施工内容に納得してもらえるよう留意しながらも、対象家屋の25%、173件の展張を完了。

想定外の対象数、平常時と異なる状況ながら上記数値を実現できた背景にはCraftBankデータベースに基づく、適切な工事会社選定が功を奏した。

TOPIC 03

千葉県内41市区町村から申込

findings

千葉県54市町村のうち76%にあたる41市町村のニーズに対応。

自治体が捉えきれない細やかなニーズに対応し、地域によって異なる被害状況や建築構造などを受けて、CraftBankの登録情報や実績もとに、工事会社の特性を加味して施工管理会社/専門工事会社を差配。

TOPIC 04

施工不可能は3件のみ!施工不可能のアイコン

キャンセル理由の図

findings

高い施工能力を有する施工管理会社/専門工事会社を差配し、「展張できない」という技術的な理由で発生したキャンセルは3件にとどまる。

TOPIC 05

クレーム率2%以下クレームのアイコン

クレーム率の図

findings

被災された方々の状況を勘案し、細やかな対応が本プロジェクトの重要なポイントであったため、CraftBank会員の中でも個人客対応に優位性を持つ施工管理会社を差配。

クレームは全体の2%以下に収まり、一般的にクレーム率が高いといわれるリフォーム業界案件においては、低い結果となった。

TOPIC 06

工事価格を50,000円以下に

findings

基本的に展張価格は施工管理会社に一任する形をとった。

工事会社として適正な利益と依頼者の費用負荷軽減という難易度の高い価格調整が必要であったが、施工管理会社の適切な稼働管理もあり効率的な施工を実施。

結果として過半数が5万円以下(税抜)の工事に収めることを実現。

工事価格の図

TOPIC 07

申込から施工完了までわずか17カレンダーのアイコン

申込から現地調査・ブルーシート展張までの日数の図

findings

受付開始時には、地元の工務店に頼むと3~6か月かかるとの声も多く聞かれる状況であったが、施工管理会社の業務管理能力によって、地域や住宅構造に応じて適切な専門工事会社を差配、結果として平均17日での展張完了であった。

一方、今回は全家屋に対し現地調査、個別見積を提示し依頼者の合意を得た上での施工という被災者の心理的納得度を重視したプロセスを踏んだため、想定以上の期間を要したのも事実。

今後は、価格の一律化などのスキーム改善により、更なる短期化が見込めると想定。

TOPIC 08

全体の3分の2が築30年以上

findings

経年劣化や旧来型の建築構造によって展張難易度が跳ね上がる「築30年以上」の家屋が2/3超に及んだが、施工能力の高い専門工事会社を差配したことで、展張不可能はわずか3件に留まった。

家屋築年数の図

TOPIC 09

屋根復旧貢献203復旧貢献のアイコン

屋根工事件数の図

findings

依頼者からブルーシート展張以外の要望があったケースでは、軽微な屋根については依頼者同意のもとに柔軟に対応。

結果として簡易な屋根工事は30件を対応。

ブルーシート展張を含め203件の屋根復旧に貢献。

メディア掲載事例

本プロジェクトは、官民連携での先進的な取り組みとしてテレビ、新聞をはじめとする多くのメディアに掲載されました。

日付 媒体名 / 番組名 記事タイトル
10/7 日経新聞電子版 家屋応急工事支援サイト 千葉県、15 日開設
10/7 新建ハウジング 千葉県、台風15号被害でのブルーシート張りなど支援制度を発表
10/8 産経新聞 千葉県がブルーシート張り業者仲介へ マッチングサイト活用
10/9 日経産業新聞 台風 15 号の被害、スタートアップが技術と人脈で救援
10/9 NHK/ おはよう日本 修繕作業始まらず...
10/9 東京新聞 ブルーシート張り、助けます 台風15号上陸1カ月 県、被災者に業者を紹介 15日から
10/10 新建ハウジング 台風15号被災地で屋根被害の応急対応 無償で約100棟
10/15 新建新聞 その時、建設業が動いた~千葉・台風被災編~
10/17 日経クロステック 台風 15 号の千葉被災地、19 号でブルーシートが大量飛散、 張り方で差も
10/21 リフォーム産業新聞 ユニオンテック、千葉県で家屋補修支援
10/24 FNN.online ブルーシート張り、車両貸し出し、外国人支援も・・・ 多彩な企業が “独自の強み” で被災地支援
11/4 テレビ東京 /WBS 被災地支援 職人不足解決へ新手法
11/13 毎日新聞 ブルーシート「屋根も工事しないと張らない」業者を対象外に
11/22 日経ホームビルダー 台風 19 号が被害に追い打ち
12/17 読売新聞 「問題業者」紹介 県認める
12/17 毎日新聞 台風 15 号対応 県「警戒」検討もせず

本プロジェクトを通じての振り返り

初めての取り組みであり、準備期間が1週間程度と短期間であったため充分な準備ができない状況の中、CraftBank会員の協力もあり173件のブルーシート展張(および30件の軽微な屋根工事)を終えることができました。

官民連携の事例としても多くの知見を蓄積することができました。

同時に今後、より効果的な官民連携に向けて、まだまだ改善すべき課題があることにも気づきました。

今回の経験を活かし、今後の災害復旧活動に少しでも寄与できればと考えております。

この場を借りまして、このプロジェクトにご協力下さいました、県市町村のみなさま、CraftBank会員のみなさまにお礼を申し上げるとともに、被災された方々の一日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。